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SABICイノベーティブプラスチックス、高機能フィルム技術展「FilmTech 2010」に出展

最新の高機能Lexanフィルムを発表

Laptop
Lexan* DMXフィルムを使用したノートパソコン

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2010年4月14日

SABICイノベーティブプラスチックスは、4月14日〜16日まで東京ビッグサイトで開催される 高機能フィルム技術展「FilmTech 2010(同社ブース:F10-43)」に出展し、同社の樹脂表面加工、 押出成形やコーティング技術を駆使した最新の樹脂フィルムやシートを展示紹介する。 また同展示会において、臭素・塩素系難燃剤を使用しない最新の難燃性Lexan*(レキサン*) ポリカーボネート(PC)フィルム製品「Lexan* EFR」が発表され、様々な電気絶縁部品向けに 最適な環境対応ソリューションとして既存の高機能製品群に加わる。さらに今回の展示会では、 最新フィルム製品の発表により世界の電子電気業界に向けた同社の取り組みに加え、 急拡大する高付加価値製品群や用途開発へのサポート体制などについても紹介する。

SABICイノベーティブプラスチックスのスペシャリティフィルム&シート部門の グローバルマーケティングディレクターであるレンナード・マーケスタインは、 「現在、電気電子業界において急増している高機能なフィルムアプリケーションでは、より革新的な アプローチが求められています。SABICイノベーティブプラスチックスは、Lexan*、Ultem*、Noryl*樹脂 を用いた素材開発、製造技術やコーティング開発といった能力を駆使することで、これらの課題を 克服する革新的な新フィルム製品を開発しています。」としており、また「私たちは、難燃性、光透過性、 光拡散性、耐摩耗性、成形加工性や耐突き刺し性といった幅広い特性を有する独自の高機能フィルム 製品により、顧客の絶えず変化するニーズに対応できるよう真摯に取組んでいます。これにより、 数多くのOEMメーカーにおけるシステムコスト低減や機能を向上させた革新的なデザインの実現に 貢献しています。」と話している。

環境対応難燃Lexan*フィルムが環境への配慮を促進

今回の展示会におけるSABICイノベーティブプラスチックスの注目製品は、最新の非臭素・非塩素系 難燃Lexan* EFRフィルムである。この最新フィルムは、既存の難燃性ポリプロピレン(FRPP)フィルム よりも薄く臭素・塩素系難燃剤を使用せずに優れた難燃性を発揮し、電気電子機器メーカーによる薄く 軽量なノートパソコンや各種電気電子機器の製造を可能にすると共に、原料コストの大幅な低減化に 貢献する。Lexan* EFRポリカーボネート・フィルムは、環境に有害な臭素・塩素系難燃剤を使用せずに 優れた難燃性を実現しており、EUのRoHSおよびWEEE 2006の規制要件を満たしている。さらに、 すべてのグレードはアンダーライターズ・ラボラトリーズ(UL)のイエローカードシステムに 登録されている。

Lexan* EFRフィルムは、UL 94において、380um厚以上でV-0、125um厚以下の 透明製品および100um厚の不透明製品でVTM-0の難燃性能を発揮する。さらにTCO-99エコラベル 基準にも準拠しており、電子回路、プリント基板、ディスクドライブ、キーボード、インバータ 向けの絶縁フィルムに加え、各種アダプタ、打ち抜きスペーサ、ラベルや保護フィルム などに最適である。

多種多様なアプリケーションに向けた革新的技術

同展示会ではSABICイノベーティブプラスチックスの最新コーティング技術および表面加工技術を 駆使した高機能Lexan*やIlluminex*(イルミネックス*)フィルムが展示される。高機能Lexan*フィルム 製品は、優れた耐薬品性や耐摩耗性を有し、薄膜スイッチ、携帯電話やその他の携帯デバイス用レンズ保護 シート、パソコンの反射防止スクリーンやオーディオ/ビデオ機器の表示画面、洗濯機用ラベル、 ゴーグルなどのアイウェアや計測器用の曇り止めレンズといった様々な用途に最適である。

Illuminex*(イルミネックス)拡散フィルムは、SABICイノベーティブプラスチックスの 独自樹脂技術、表面加工技術やフィルム加工技術を駆使し、クリーンルーム環境下で製造される製品で、 カーナビの表示画面、ノートパソコン、モニターやテレビなどの幅広いアプリケーションに使用されている。 このフィルムは、レンズ一体型構造に関する特許技術を用いた光拡散性と照射光の平行性との組み合わせに より、優れた光学性能を発揮する。さらに同フィルムは、輝度と隠蔽力(素地の色を覆い隠す能力) との理想的なバランスを提供する。

またIlluminex*フィルムは、従来の拡散フィルムに使用されているコーティングを省くことで、 製品使用時にポリエチレンテレフタレート(PET)拡散フィルムおよびこれと隣接するフィルムやプレート との間に生じる摩耗を低減すると共に、コーティングに起因する欠陥を回避することができる。 同フィルムは、極薄LEDテレビにおけるウェービング(波状のたわみ)性能の改善、耐引掻性の向上、 積層構造の最適化によるシステムコスト低減を可能にする。さらに、不良品発生の低減による歩留まり 向上に加え、優れた耐熱性および耐湿性能を発揮する。

Lexan* SDフィルムは、運転免許証、電子パスポートのデータページ、国境通過カード、居住許可証、 グリーンカード、そして公務員や軍隊、警察などの高い安全性が必要とされるIDカードに使用される 最先端の素材である。Lexan* SDフィルムは、熱と圧力によってすべての層を剥がれることの無い1枚 のカードにすることができるが、接着剤が必要な他のハイブリッドカードでは、カードがバラバラに なることがある。また、2つ目の大きな利点として、SABICイノベーティブプラスチックスのフィルムは、 厚み公差が非常に小さい点があげられる。

他にも、SABICイノベーティブプラスチックスの最新技術として、Lexan* DMXフィルムが展示される。 Lexan* DMXフィルムは、携帯電話やノートパソコンの筺体、パームレスト、キーパッドといった携帯デバイス 用に適した優れた硬度を有している。Lexan* DMXフィルムは、SABICイノベーティブプラスチックスの独自の 多層構造を持ち、性能、外観、耐久性が高まるとともに、多種多様な携帯用デバイス部材に適合する加工性を 備えている。主な特性としては、鉛筆硬度が1Hでありながら、成形性と耐衝撃性が高く、さらに加工が容易で 主にIMD(インサート・モールド・デコレーション:射出成形金型の中へ印刷等加工を施したフィルムを挿入 しプラスチックス成型部品を加飾する工法、主に塗装代替として採用される)工法に適していることが 挙げられる。

SABICイノベーティブプラスチックスの電気電子用途向けフィルム製品の詳細については、 以下のサイトを参照下さい。
www.sabic-ip.com

* SABIC Innovative Plastics IP BV の商標です。


SABICイノベーティブプラスチックス社について:

SABICイノベーティブプラスチックスは、熱可塑性エンジニアリングプラスチックスのグローバルサプライヤーであり、75年にわたり、 顧客が直面する大きな課題を解決する画期的なソリューションを提供してきました。現在SABICイノベーティブプラスチックスは、数十億ドル規模の 企業であり、25か国以上に事業展開し、全世界で9,500人を超える従業員がいます。SABICイノベーティブプラスチックスは、顧客との コラボレーションや、新たなポリマー技術、グローバルアプリケーション開発、加工技術、および環境に配慮したソリューションへの継続的な 投資により、自動車、エレクトロニクス、建築/建設、輸送、医療などの幅広い市場をターゲットに、今後もプラスチックス業界のリーダーで あり続けます。当社の幅広い製品ポートフォリオには、熱可塑性プラスチックス、コーティング、特殊コンパウンド、フィルム、シートなどが あります。SABICイノベーティブプラスチックスは、世界の5大石油化学製品メーカーの1つであるサウジ基礎産業公社 (Saudi Basic Industries Corporation: SABIC)の100%子会社です。


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